日本酒地理的表示「GI京都」が指定されました。
GI京都
日本酒の地理的表示(GI認証)の21例目として、「京都」が、令和7年10月1日に指定されました。

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酒類の特性について
京都の酒は、調和のとれた丸みのある柔らかな口当たりが感じられ、適度なうまみと甘みにより、ふくらみのある味わいやそれに寄り添う品のある香りが口中に広がる、料理の邪魔をしないお互いを引き立て合う酒質です。

気候風土
京都府の酒造りは、南北に細長く変化に富んだ地形と、地域ごとの気候、水、地質に大きく支えられている。府中央部を東西に走る脊梁山脈を境に、日本海側と太平洋側で気候や水系が異なり、冬季には北部を中心に降雪が多く、低温で安定した環境が生まれます。山地に降った雨や雪は、長い年月をかけて花崗岩などの岩盤や堆積層を通り、地中でろ過されながら地下水や伏流水となります。こうした軟水から中程度の硬水の地下水と冬の冷涼な気温、四季の明瞭な寒暖差が、醪の発酵を穏やかに進め、京都の酒に特徴的な柔らかな口当たりと調和のとれた味わいを育んでいます。
歴史と人的要因
京都は食文化に係る歴史も同様に古く、平安時代の貴族の宴席文化に端を発し時代の変遷とともに多様な料理体系を展開しながら、だしを基本とする京料理を作り上げました。京料理は素材を生かした繊細な味わいが特徴なので、酒造りにおいても品のある香りと柔らかな口当たりでふくらみのある酒質が求められ、お互いを引き立て合う酒質へと発展してきました。
12世紀頃には、もろみに蒸米・麹・水を重ねて加える「とう」と呼ばれる技法が確立され、現在の「三段仕込み」の礎が築かれました。江戸時代の杜氏制度発足以降は、丹後杜氏、丹波杜氏、但馬杜氏、越前杜氏など、様々な流派の杜氏・蔵人を積極的に取り入れ、それぞれが技術を持ち寄り、切磋琢磨しながら酒造技術を研鑽してきました。こうした杜氏・蔵人の技術力は当時から大変重宝され、「丹後宿」などの雇用斡旋所が設けられるほどでした。
明治時代には、ガラス瓶を加熱殺菌して密封する製法を開発し、全国初の「防腐剤無添加の清酒」を発売しました。昭和戦後期には、杜氏・蔵人の人材不足を背景に開発された四季醸造技術を全国に先駆けて導入し、社員による通年製造を実現しました。このように、京都の酒造りは、杜氏・蔵人をはじめとする担い手が技術を研鑽し、時代の課題に応じて新たな技術を取り入れることで発展し、全国有数の製造量を誇るに至っています。
原料及び製法
原料としては、米及び米こうじに、国内産のみを用いていること。
京都府内で採水した水のみを用いていること。
酒税法に規定する「清酒」の原料を用いたものであること。ただし、清酒の原料のうち、アルコールは、米(こうじ米を含む。)の重量の100分の50を超えなる量での使用はできません。
製法としては、京都府内において製造、貯蔵、容器詰めすること。
管理機関
管理機関の名称:京都府酒造協同組合
住所:京都市伏見区西大手町322-2
電話番号:075-611-4115
ウェブサイト:https://kyoto-sake.sakura.ne.jp/ja/index.html
地理的表示「京都」を使用するためには、これを使用する清酒の製造場から出荷するまでに、各規定について管理機関が作成する業務実施要領に基づいて確認を受けなければなりません
(Text : 山路 日出夫)
この記事の筆者

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