お酒造りに欠かせない酵母。酵母はアルコールの発酵を促す重要な役割を担った微生物の総称です。
通常は清酒もろみから分離された清酒酵母を利用します。しかし、天吹では花の中から分離された花酵母を使います。
花酵母は個性が豊かで、柔らかく華やかな香りのものから力強く味わい深いものまで多種多様な顔を持ち、天吹を鮮やかに彩り、飲む人の心を和ませてくれます。

当社で使われている原料のお米は佐賀県の専属農家で作られた上質の酒米を主に使用していますが、近年では食の多様化に合わせて、多彩な味の表現ができるように全国の酒造好適米を使って酒造りをおこなっております。
当社で使われている水は全て多良山系の良質な伏流水を使用しています。
敷地内に井戸があり徹底した品質管理の下良質の水を使うことにより原料の洗米から割り水まで水にこだわりを持ってお酒造りをしています。

佐藤酒造は標高が６００ｍ以上と県内屈指の寒冷地にあり、仕込み水も地元の久住山からの非常に柔らかい口当たりの伏流水を使用しています。
仕込みは洗米から上槽まで出来る限り手作業でおこなっており、また九州では珍しい生酛と山廃を両方製造している意欲的な蔵元で、生酛造りは現在（２０１９）日本で最南端で製造しております。

年間製造数量400石程度の小さな蔵ですが、小さいなりの少量多品種の清酒の製造を行っています。

製造するほぼすべての日本酒が純米酒であり、そのうちの３割ほどが生酛、山廃系のお酒です。

軽快で涼し気な酒を中心に、しっかりとコクのある熟成酒や貴醸酒など幅広い製品の製造を行います。

大正11年創業以来、自然の力を最大限にいかし本物の地酒造りにこだわり続ける蔵です。
自家培養酵母と蔵に棲む乳酸菌の力を借りて丹精こめて醸した育て酛等より良い酒造り、そして醸造過程と同様に熟成管理にも重きを置いて平成2年から瓶燗、冷蔵貯蔵を始め日本酒本来の旨みを追求していくことを目標に精進しています。

地理的に南は鹿児島の芋焼酎、人吉の米焼酎という焼酎大国に囲まれ、気候としても酒造りにはギリギリの環境ですが、醪の温度を多量の氷を加えて調整する（南端氷仕込み）と独自の方法を用いて南国ならではの酒造りを行なってます。

福岡南部において、広大な筑後平野と一級河川の筑後川の恩恵を受け、昔から変わらない酒造りを行っています。
時代の流行に左右されず、米の旨みを引き出し。食事に合う食中酒を目指し日々研鑽しております。

熊本の誇る吟醸酵母「熊本酵母」に、水に恵まれた環境の中、阿蘇の伏流水を自社地下水として使用、近年では県内の米農家と共に酒米造りに着手。
伝統の造りと原料に裏付けされた味わい深く、バランスの良い酒を 造り続けています。