蔵元が造る、山田錦100%の甘酒

蔵元が造る甘酒

麹で造った甘酒は、スーパーなどでもよく見かけますよね。食品メーカーやお味噌のメーカーが造ったものなど。その中で、少し割高だけど酒造会社が造った甘酒もたまに売っているのを見かけます。

あくまでも個人的な見解ですけど、やはり酒造会社が造った甘酒が、比較すると美味しいと思います。皆さんはどうでしょうか? 使っている麹菌が日本酒を造るのに使っているものと同じだから美味しいのか?もっとも、食品メーカーさんやお味噌屋さんがどんな麹を使っているか知らないので何とも言えませんが…。

西海酒造さんの甘酒

近年、各蔵元さんでも甘酒を発売されています。会社によって、酒粕から造っているものもあり麹から造っているものもありと様々ですが、ここでは明石市の西海酒造さん(米からの酒造りで、コラムで紹介させていただいた蔵元さん)の甘酒を紹介したいと思います。

空の鶴甘酒

甘酒といっても、ご覧の通り高級感のある外観で500ml瓶。原材料は、もちろん米麹と米のみです。

全量山田錦の甘酒

この甘酒の一番の特徴はというと、全量山田錦を使用して、手造りした麹を使っていることです。蔵元の杜氏さんは、近年蔵元が造る甘酒も多くある中、酒造好適米の王者で大吟醸酒の麹にも使う山田錦を全量使用し、手造りする事で、違いを出したかったそうです。もちろん、この原料米の山田錦は、西海酒造さんの自社田で化学肥料を使わず無農薬で育てられたものです。

とても濃い甘酒

蔵元さんからは、この甘酒は濃いよ!と聞いていましたが、瓶から出してみると、濃さを実感。

空の鶴甘酒in鍋

うっかりすると瓶に残りそうなので、予め瓶を振って上澄みを混ぜでから鍋に。焦げ付かないように中火で、時々かき混ぜながら温めます。

お味は、かなり甘みが強い味わいでした。少し生姜を擦って入れると、香りが引き立ち甘みのキレもすっきりして、更に美味しくいただけました。

空の鶴甘酒

(TEXT:山路日出夫)

 

この記事の筆者

日本ツーリズム運営局(オフィスイチヤマ)

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