東京で見つけた家族で行きたい酒蔵、豊島屋酒造(東村山)を訪ねて。
巨大タンクの並ぶ酒蔵内。こちらでは映画鑑賞会も開かれることも(筆者撮影)
東京で見つけた、家族で行きたい酒蔵
緊急事態宣言解除から数日が経ち、少しずつ再開するお店が増えてきてはいますが、まだまだ東京には自粛ムードが漂っています。Webでの飲み会も開かれていますが、居酒屋で大勢でワイワイお酒とお料理を楽しめる日はいつくるのか・・・。
「お休みの日にも予定も立たない日が続いているし、お家でゆったり美味しい日本酒を飲みたいな。せっかくなら、美味しいものを♪」
というわけで晴天の東京!散歩がてら訪れた、地元・東村山で愛される豊島屋酒造さんの魅力をご紹介いたします!
酒蔵見学は○○に人気!
高田馬場駅から特急で約21分。東村山駅に到着した後は、女性ののんびりした足どりでも20分ほど。方向音痴な筆者でも簡単にたどり着けました。わかりやすい道のりは嬉しいですよね!
通りに面して居るのが直売所。のぼりと看板が目印。(筆者撮影)
酒造りの工程に沿って実際に蔵内を進んでいく酒蔵見学は事前予約(500円)をすると参加できます。女性や海外からの旅行者にも人気なんだそうです!
目の前に広がる巨大なタンクや機械に圧倒されながら説明を聞いていく時間は本当にあっという間!
日本酒のラベルにある「無濾過」や「あらばしり」など、見た・飲んだことはあるけど意味はわからないワードの意味が目で見て理解することができ、大感動でした。
「歴史ある酒造りを後世に繋げて行くきっかけとなれば」と、小中学校の社会科見学・職場体験の受け入れも行なっていて、子供達や見学者の興味津々な眼差しを受けることは、蔵人の意識向上にも繋がっているそうです。
スタジオジブリ「となりのトトロ」のモデルとなった森が近いこともあり(!?)不思議な現象が起きることも・・・(筆者撮影)
築120年を超えるであろう蔵内は涼しく、大人でも一人で居るには勇気が必要な薄暗さ。案内してくださった川上さんのお話に時折入る、ゾワッとするエピソードに私も飛び上がって驚き、見学の思い出がより心に残るものとなりました。
店内で催されるイベントが目白押し
直売所には、東京を代表する日本酒である「屋守(おくのかみ)」(特約店でのみ購入可能)や平成30年度新酒鑑評会で金賞を受賞した金婚正宗などの日本酒はもちろん、「飲めるみりん」こと、本みりん心やオリジナルグッズなどが綺麗に並んでいました。
木の温もり感じる、初めてでも一人でも入りやすい雰囲気のこちらの場所では、音楽イベントや子供も楽しいワークショップ、角打イベントが開かれているそうです。
直売所の一角から。店内へは靴を脱いで上がります。(筆者撮影)
SNS上でもたくさんのファンによるレビューをチェックすることが出来ます。
地元のお店から厳選されたお料理やと一緒に、日本酒は嬉しい価格で飲み比べができる、という魅力的な角打ちイベントについての感想から溢れる幸福感・・・。
一刻も早い「密禁止」の解除を願うばかりです。
STAY HOME
2020年のキーワードになった「STAY HOME」をラベルにした純米吟醸無濾過生原酒は本数限定で槽場直汲みという貴重な代物。
#東村山エール飯 という企画にも賛同し、テイクアウトのレシートを持っていくとこちらの限定酒が割引価格で購入可能になる。瓶ごとに異なるハッシュタグとコメントがつけられていて、励まされる言葉の数々とポップなラベルがSNS上でも話題になっています。
自宅でSTAYHOME。ついでに買ったTOSHIMAYA升と酒粕クッキー。クッキーは地域障害者支援施設で作られている。(筆者撮影)
幸運なことに「STAY HOME Blackラベル」を買うことが出来たので自宅で早速いただきました。
舌先に感じる発泡感が爽やか。しっかりと米の旨味が感じられ、季節のお刺身とのマリアージュが最高でした。そして、一緒に購入した酒粕を使用したクッキーとのマッチ!素朴な優しいクッキーの甘みと交わり、新しくも懐かしい味わいは、是非お試しいただきたいです。
まとめ
緊急事態宣言解除となるも県をまたぐ移動は控える様に、とまだまだ大手を振っての旅行は先になりそうな今年の夏。こんな機会に、東京都民の中では「今まで行かなかった、東京の面白いところに行きたい!」という風潮が広がっています。
豊島屋酒造の酒蔵見学の案内人は、3名いらっしゃり、内容は三者三様だそうです。3度通って豊島屋酒造マスターを目指してみてはいかがでしょうか。
醪(もろみ)がふつふつしていた。人間でいうとピチピチの20代前半。青春時代だ。
東村山といえば志村けんさんの「だいじょぶダァ」でも有名な街。
仕込みタンクの中で弾ける小さな泡の音に耳を傾けていると、「出来ることから、頑張ってみよう」という思いが沸々と湧いてきました。
(Text:唎酒師 Rie)
この記事の筆者

日本ツーリズム運営局(オフィスイチヤマ)
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