酒屋の角打ちに行って参りました。

角打ちとは?

角打ちとは、諸説あるようですが酒屋さん(酒販店)の店先で立ち飲みをすること。あるいは酒屋で量り売りで買った酒をますで飲むことなどあるようです。福岡県北九州市が発祥とも言われています。

日本酒の消費は長期で凋落傾向にあって、現在ではこの角打ちをする人も減ってきているようです。そもそも街の酒屋さんへお酒に買いに行く人も減ってきているとは思いませんか?

酒屋の角打ち

そこで酒屋さんへ足を向けてもらうきっかけ作りになればという趣旨で、京都のお酒イベントで知られるサケスプが京都市右京区は嵐山の酒屋さん「京の酒 酒商 おまっとう」で酒屋の角打ちというイベントが開催されました。

酒屋の角打ち

午後5時からと7時からの2部制で、それぞれ40名の定員とこじんまりしたイベントですが、道を挟んだ2つの店舗はそれでも満員の盛況になりました。

おまっとう

開催された6月23日は京都市はまだ梅雨の末期(翌日の24日に梅雨明け)、筆者が自宅を出て阪急電車で京都に向かう途中では黒い雲が掛かり大雨の様相。気になって雨雲レーダで確かめると、嵐山も正に今大雨を示す赤い色の雲が通過中じゃないですか。ずぶ濡れで店に行くのかと思うと少々ブルーな気分で嵐山駅に着くと、どうやら雨雲は通過したようで、雲の切れ目から空も少し見えています。有名な渡月橋が架かる桂川は、先の大雨で水量も多く水も濁っていますが雨上がりのやや蒸し暑い中、酒屋さん「おまっとう」を目指します。

渡月橋

雨上がりの渡月橋で記念写真撮影に興じる海外からの観光客たちを横目に、嵐電嵐山駅、天龍寺前とほとんど海外からの観光客だらけやなと思いつつ嵯峨釈迦堂へ向けて歩いてゆく。JR線の踏切を越えると流石に観光客の姿はほとんど見当たらなくなり、嵯峨小学校の校門を過ぎたところにある町家が目的地の「おまっとう」だ。

京の酒 酒商 おまっとう

嵯峨釈迦堂に向かって右側が「おまっとう」で、左側が本店店舗と事務所になっている。「おまっとう」側では主に京都のお酒を扱っており、左側の本店店舗では日本中から集めたこだわりの日本酒や焼酎を販売している。今回のイベントではこの両店舗と本店前のスペースを利用している。

おまっとう店先

初日の出さん

初日の出さんは本店側で

英勲さん

英勲さんは おまっとうさん側で

本店前の受付でチケットとお猪口を受け取り早速お酒を頂く。今回は京都のお酒のほかにも店主こだわりのお酒がおよそ30本くらい並び、チケットと交換で注いでもらう。京都の蔵元さんも「英勲」さんと「初日の出」さんがきておられました。チケットはお酒によって1枚から4枚使うので、10枚綴りのチケットは呆気なく終了し追加を購入。おまっとう店内①

おつまみは店主厳選の嵐山の名店の物が現金で購入できるが、最初のチケットには鮎の塩焼き引換券が付いており、さっきまで後ろの水槽で泳いでいた小鮎を炭火でじっくり焼いてくれるので、頭から食べられてとても美味しい。でも美味し過ぎてすぐ食べ切ってしまったので、おつまみにはならなかった事を告白しておこう。

鮎の塩焼き

鮎の塩焼き。美味しかった!

沢山あるお酒のコメントはここでは控えておくが、一つ面白いお酒があったので紹介しておきたい。これは岐阜県の瑞浪市にある中島醸造さんの「始禄」銘柄なのだが、どういった事情か判らないのですが忘れ去られたタンクが一本あったそうです。どんな酒になっているのか確認したところ上手い具合に熟成しており、ほど良い酸でキレの良い熟成古酒になっていたというわけで、偶然の仕上がりなので今回の出荷分を売り切ったらもう出せないそうです。名前もユニークでラベルもユニークだけど、このアンテナのマークは今の若い人に分かるかなあ。と言うのはお店の方の感想。

バリ酸

古酒らしくしっかり琥珀色。でもキレの良い味わい。

今回の酒屋の角打ちという企画は、今まで酒屋さんに行きにくかった人も酒屋さんへ足を向けてみようかというきっかけ作りとして良い企画だったと感じた。ただ、角打ちをやっている酒屋さんが今回の「おまっとう」さんの様にお酒に対して情熱を傾けていないと成り立たないとも思う。サケスプでは今回の企画の実施結果を踏まえ、他の地域でもこの様な企画を行って行きたいとの事だ。

桂川@嵐山

雨も上がりすっかり落ち着いたようすの桂川

阪急嵐山駅ホーム

阪急嵐山駅。のんびり歩いていたら、ちょうど電車が出てしまった。

(text:山路日出夫)